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選擇本願念佛のこころ(4)
「おもいをこめて」

一心にもはら弥陀の名号をとなへて 行住坐臥よるひるわするゝ 事なく 念々にすてざるを正 定の業となづく。かのほとけの願に順ずるがゆへにといひて 念仏をもてまさしく さだめたる往生の業にたてまへり。『浄土宗略抄』「和語燈録」巻第二所収
意訳
心をこめてひたすら、南無阿弥陀仏とみ名をとなえて、歩いてい る時も、坐っている時も、横たわっている時も、おもいださずに忘 れずに継続すれば、たしかに間違いなく阿弥陀さまのみ許に召し、 迎えられる行いとなります。なぜかと 申しますと、阿弥陀さまが私 たちに向かって、わが名をとなえるものを一人漏れなく、わが許に迎えるぞとお約束して下さった行いでありますから、たがうはずな いわけであります。
解説
阿弥陀さまに向かって、どうぞこの私をお導き、お護り、お救い 下さいという切なるおもいを、南無阿弥陀仏とみ名をおとなえする 一声一声に託してお念仏をいたしましょう。このようにお念仏する ことは、阿弥陀さまに私の身も心も投げだしておすがりし、すべて をおまかせする帰命という心のあらわれであります。
そうした帰命の心を持つ人は誰でも、いつでも、どこでも、何を していましても、おもいださずに忘れず、暇なく絶え間なく、お念 仏することができますから、必ず間違いなく阿弥陀さまのみ許に召 し迎えられて、心霊の親さまにまします阿弥陀さまの尊容を眼のあ たりにして、親子対面の悦びにひたることができるのです。
阿弥陀さまは、苦悩に打ちひしがれている私たちを、愛しのわが 子を思召して、「わが名をとなえよ、必ずわが許に迎えるぞ」と、 常に呼びかけられているのです。その呼び声にはたと気づき、その 呼びかけにお応えしてみ名をおとなえするのです。しかもそのお念 仏の一声一声ごとに、どうぞこの私という切なるおもいを乗せて、 阿弥陀さまをお呼び申しあげますと、阿弥陀さまはその声をたずね 、切なるおもいに応えて、お慈悲のみ手をさしのべて下さるのであ ります。だから例外のあろうはずないわけであります。

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