
| 平成21年度 | 浄土宗差別戒名物故者追善法要 |
| 浄土宗人権研修会 |
平成21年度標記法要及び研修会は、11月19日・20日に関東地方教化センターの協力により、東京教区豊島組№147傳通院を会場に開催いたしました。
本年度は、差別戒名墓石の継承者をはじめ部落解放同盟中央本部、同栃木県連合会・栃木市協議会・鳥取県連合会・奈良県連合会・和歌山県連合会、「同宗連」など各方面から来賓を迎え、宗内では総大本山執事長、宗議会議員、全国の教区長・教化団長・教区人権同和委員長、浄土宗人権同和審議会委員、浄土宗人権同和啓発講師等の宗内役職者、宗門関係学校、また関東地方教化センターを中心とした教師・寺庭婦人など総勢232人に参列いただきました。

法要に先立ち、長野県上田市「信濃デッサン館」「無言館」館主並びに作家の窪島誠一郎先生から『絵のこと、生命(いのち)のこと‐戦没画学生の遺作が伝えるもの』と題した講演を賜りました。
窪島先生は、第二次世界大戦で戦没した全国の画学生の遺作から、絵一枚一枚にみえる全てのものへの愛と輝き、一人ひとりの命の煌きと尊さ、そしてそれら全てのすばらしさについて語られました。
続いて、里見法雄宗務総長を導師に差別戒名物故者追善法要を厳修いたしました。
この法要は、宗門として差別に加担した歴史があることを正しく認識し、それぞれが反省・懺悔し、差別戒名物故者諸精霊へ追善回向を念ずることを目的に平成8年から毎年開催しているものです。
法要の表白で「(略)われら愚者のいたすところ本覚の路に迷い世俗の差別に馴染みこれを容認加担し差別戒名を授与する大罪を犯し図らざる大過を重ぬ。誠にもって摂取不捨の願意平等往生の祖意に背く。茲においてわれら至誠の志を合わせ大いに懺悔滅罪し奉らんとす」と表し、参加者一同が物故者諸精霊への追善回向を念じました。
翌20日は傳通院内にある繊月会館において、浄土宗人権研修会を開催。
今回はフジテレビプロデューサー・作家の栗原美和子先生を迎え「小説『太郎が恋をする頃までには…』執筆と出版の舞台裏」と題し、自身が結婚される際に経験した部落差別に関わる結婚差別を中心に、現在も根強く残る差別の実態を涙ながらに語っていただき、今も現実に存在する問題であると、参加者が実感することができた研修となりました。

最後に、長谷川岱潤人権同和啓発講師から今研修の浄土宗としての受けとめが述べられ、研修会を終了いたしました。