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記主良忠上人略年譜

浄土宗布教必携昭和61年度より

年次 西暦 年齢 事暦  
正治 1 1199 1   石見国三隅庄(島根県那賀郡三隅村)に生まる。
承元 3 1209 11   三智法師より『往生要集』の話を聞き、厭欣心をおこす。
建暦 1 1212 14   出雲鰐淵寺にて、月珠房信暹について教えを受く。
建保 4 1216 18   『大聖竹林寺記』を読み、浄土門に帰し念仏を修す。
貞永 1 1232 34   石見国多陀寺にて不断念仏を修す。
嘉禎 2 1236 38   生仏法師のすすめにより、筑後国上妻天福寺にて聖光に謁す。
  3 1237 39 4月 聖光より筑後善導寺にて『末代念仏授手印』を受く。
        7月 聖光より法器の人なりとして、浄土の宗要を受く。
        8月 『領解末代念仏授手印鈔』一巻を著わし、聖光より印可を受く。
郷里に帰国し、安芸国、石見国等に浄土教を弘む。
寛元 1 1243 45   源朝より『大乗起信論』密教を学ぶ。
宝治 2 1248 50   上洛して宮中に『浄土三部経』を講じ、後嵯峨天皇に授戒す。
また浄意尼に『選択集』を講じ、法然の門人乗願房等を歴訪す。
この頃、生駒良遍に教えを受け、また師を求めて法相、三論、
華厳、律、禅等を学ぶ。のち信濃(長野県)善光寺に詣で、
『観経疏』を講ず。
建長 1 1249 51   信濃より関東に下り、上野、下野、常陸、武蔵等を教化す。
  2 1250 52   下総香取郡小堀に止まり、『浄土宗大意』一巻を著わす。
  4 1252 54   武蔵国箕田に勝願寺を建つ。
  6 1254 56 8月 下総国(千葉県)匝瑳郡鏑木の住人、鏑木入道在阿の請により
『選択伝弘決疑鈔』五巻を撰す。
        10月 江の禅門の請により銚子近郊にて『三心私記』一巻を執筆す。
        12月 下総国匝瑳郡福岡郷にて『観経定善義』の講述を始む。
  7 1255 57 4月 同所にて『観経玄義分』を講ず。
康元 1 1256 58 3月 下総国米倉郷にて『往生論註』を講ず。
正嘉 1 1257 59 1月 上総国伊南関郷にて『往生礼讃』を講ず。
        2月 在阿の求めによって、『決答授手印疑問鈔』二巻を撰す。
        7月 石川禅門(渋谷入道道弁)書をもって良忠に教えを受く。
正嘉 2 1258 60   『浄土宗行者用意問答』一巻を撰す。
正元 1 1259 61   『選択伝弘決疑鈔裏書』一巻を撰す。
文応 1 1260 62 3月 下総国香取郡飯岡にて『徹選択集鈔』二巻を著わす。
        6月 同所にて聖光の『浄土宗要集』を講ず。
門弟慈心筆受して『浄土宗要集聴書』二巻とす。
この年、椎名八郎、荒見禅四郎と不和になり、下総を去って
鎌倉に入り、大仏谷浄光聖の庵室に仮寓し、のち佐介ヶ谷
悟真寺に移る。
弘長 2 1262 64   高野敬忍房の求めによって、『観経疏略鈔』の前五巻を撰す。
文永 1 1264 66   武蔵国足立郡松岡勝願寺にて『散善義略鈔』二巻(足立鈔)を撰す。
  6 1269 71 10月 『選択集略鈔』を撰す。これより先に、門人源忠、道忠を南都に
遊学せしめて性相学を学ばしむ。
道忠帰室の後『郡疑論探要記』十四巻を著わす。
文永 8 1271 73   寂慧、良忠の門弟となり、付法の人として浄土宗章疏を相伝さる。
  9 1272 74   悟真寺の房地、武蔵鳩井在の免田を寂慧にゆずる。
  11 1274 76   この頃上洛し、源智の門人蓮寂と京都東山赤築地にて宗義を談合す。
建治 2 1276 78   慈心、礼阿の請により大覚寺に住す。
滞洛中に『浄土宗要集』(東宗要)五巻、『往生礼讃私記』二巻、
『法事讃私記』三巻、『観念法門私記』二巻等を著わす。
性真に『授手印』を授く。
  3 1277 79   礼阿に『授手印』を授く。『選択疑問答』一巻を撰す。
弘安 2 1279 81   了恵に円頓戒を授く。
  5 1282 84   『安楽集私記』二巻を撰す。
  9 1286 88   浄土布薩一乗戒を寂慧に授与す。
  10 1287 89   良忠寂す。
永仁 1 1293 滅後7 7月 伏見天皇より記主禅師の諡号を賜う。

(以上この略年譜は藤本了泰篇『浄土宗大年表』による)