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あらゆる階層の帰依者たち

阿波の介 (あわのすけ)(12世紀末ごろの人で生没年不詳)

法然上人に帰依した信者。京都伏見に住した元陰陽師。7人の妻を持ち、酒色におぼれた悪業をなすことをつねとしていた貪欲非道の人だったという。

その後、法然上人に出会い、蓄えた財産を7人の妻に分け与えて出家しました。

ある時 播磨(はりま)国(兵庫県)に向う途中道に迷い、現世の旅路ですら先達(せんだつ) が必要である。まして後生浄土の道には善知識が必要であることを感じ、道心をおこし法然上人に帰依しました。

以後法然上人につねに従って念仏をとなえました。彼はつねに108の念珠2連をもち、1連で念仏し1連で数をとったといいます。

ある時、法然上人が「私と阿波の介の念仏のどちらが勝っているか」と弟子の聖光房に尋ねると「同じはずがありません」と聖光房。すると「日ごろ何を学んでいるのか。助けたまえと申す念仏に勝劣があるわけがない」と語ったそうです。

晩年、平泉金色堂に行き端座合掌し念仏を唱えながら往生したと伝えられています。

(参考『勅伝』19、『秘伝抄』『翼賛』19・59浄土宗新聞平成12年11・12月号記載)