

枕経とは、亡くなっていく人を仏弟子にして往生してもらうために、臨終を迎えつつある方の枕元で上げるお経のことです。
現状では、亡くなったあとお坊さんに読経してもらうことを意味するようになりました。
枕経は、室内を清らかにし、また臨終の人の心が乱れることのないよう物音などにも気を配り、来迎仏やお名号の掛け軸や屏風を枕元に飾って行います。
カミソリで頭髪を剃り、仏法僧に帰依させるのです。そして同時にそのあかしとして戒名を授与してもらいます。
最近は、なかなか臨終の瞬間にお坊さんに立ち会ってお経を唱えてもらうことが難しいこともあるでしょう。
けれども、昔から臨終に立ち会う習わしもありますので、菩提寺の住職に相談されるとよいでしょう。
そのような時は、家族や親戚で南無阿弥陀仏とお念仏を称えてあげましょう。
看取る人全員で低声で念仏を称え、来世に向かおうとする人に一度でもよいのですから、南無阿弥陀仏と称える力を出させてあげるようにできれば、それ以上の功徳はないでしょう。
そして、本当に臨終の瞬間が来そうな時には清らかな水を用意して、綿または筆で当人の唇を潤してあげます。
いわゆる
これは死に水ともいい、お釈迦さまが最期に水を求めたという言い伝えによるものとされています。死者に蘇って欲しいという願いと、死後、のどの渇きに苦しまないようにという心遣いからです。また病のせいなどで死苦にせまられている時などは当人の手をしっかり握りしめ阿弥陀様のご加護を祈りましょう。幸い病苦に迫られず、静かに臨終を迎えることができるならば、死期を悟った当人の最後の言葉を聞き漏らさないようにしたいものです。
医師から臨終を告げられ末期の水を終えたら、遺体を清めます。
お釈迦さまはその父の死に臨んで、ご遺体を丁寧に扱われました。
香汁でお体を洗って、きれいな布に包んで棺に納めました。
これが納棺をする前に
お釈迦さまはその父の死に臨んで、ご遺体を丁寧に扱われました。香汁でお体を洗って、きれいな布に包んで棺に納めました。これが納棺をする前に湯潅をするしきたりのもとになっています。
納棺にあたっては、たらいに水を入れ、そこにお湯を注ぎ、死者の体をきれいに拭きます。
また六文銭などを入れた頭陀袋(六文銭は三途の川の渡し賃で、現在は印刷されたものを使う)、杖などを一緒にお棺の中に入れます。

数珠を手にかけ胸の上で合掌させ、故人が生前に愛用していたものなどもいれます。
ですが、火葬のため不燃物は避けるようにします。最後に死化粧をします。病気やつれしていることも多いので、最後に少しでも美しく、きれいにしてあげたいものです。
地域にもよりますが、最近では葬儀社の人に納棺をまかせることが多くなりました。
ですが、できれば大切な身内の体を遺族の手で清めてあげるようにしましょう。