
中学時代には、「青春のシンボル」などといって、顔中ニキビに悩まされることがよくある。これはホルモンの関係で毛穴が脂肪でふさがれ、小さな吹き出物となる現象で、若い人は、一つできても人一倍気にするようであるが、へたにつぶしてとがめたりしないかぎり、自然に治ってゆくものである。
あばたは、にきびとちがって、天然痘にかかり、なおったあと、皮膚にぶつぶつと小さなくぼみが残るもので、場所によっては、えくぼに似ることもある。「あばたもえくぼ」というのは、相手に好意をもっていると、その人のあばたでさえ、えくぼに見えるものであるとの譬えである。
あばたの語源は、アルブタまたはアッブタという梵語あるいはパーリ語(いづれも古代インド語)の音写で、腫物の意である。
※これらは、「えっ、これが仏教語?ー日常生活の中の仏教語ー宝田正道著」から引用していますが、HP掲載用文章に変更しております。