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うろうろする

う うろうろする

はっきりした目的がなく、あちらこちらへ行ったり来たり、ただわけもなく歩き回る状態を、「うろつく」とか「うろうろする」という。生徒が下校の道すがら、盛り場やゲーム場をのぞいたりすれば、やはりこの語が適用されるわけである。

さて、この「うろ」には、「有漏」という字をあてる。「有漏」というのは、「漏」つまり煩悩が「有る」という意味である。煩悩というのは、身心にまといついて心を乱すあらゆる迷いや欲望のことで、人間だれしもこの迷いのとりことなり、人生いたるところであれこれ失敗をしでかすことが多い。むさぼり((とん) )・いかり((じん) )・おろかさ((ち) )の三つがその代表的なもので、これを三毒煩悩という。

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ここでいう迷いとは、あれかこれかと思いまどい、決断しかねて苦しみながら、結局行く道がわからなくなる状態をいう。これが「有漏」であり、「うろつく」形となる。反対に、さとりを開けば「無漏(むろ) 」となる。

正確でない記憶のことを「うろ覚え」というのも、答えがゆれ動いている状態で、やはり「うろつき」に基因するといえるだろう。

人間には、何をするにしてもしっかりと一つの方向をきめ、うろうろしないで進む習慣を身につけることが大切であろう。

※これらは、「えっ、これが仏教語?ー日常生活の中の仏教語ー宝田正道著」から引用していますが、HP掲載用文章に変更しております。