
その人の性質全般をつらぬく、根本的な能力や性格を「根性」という。
「ド根性をたたき直せ」
などといって、激しい訓練をし、何ものにもへこたれない気力をつくりあげようとする時にも使う。
一般に「根」というのは、生命活動の原動力としてもって生まれた気力などをさし、根気、根負け、根くらべ、根をつめるなど、植物の根と同じ意味から出た熟語が多い。つまり、ある働きを起こす力をもったものをさす。
仏教では、仏の説く教えを受けようとする側の能力や性質を「根性」と称した。それが日本語では、とかく悪い意味を含んで使われ、「根性悪」「盗人根性」「ひがみ根性」「根性まがり」など、ろくな言い方をされていないのは、どうしてだろうか。
ともあれ、根性というものは、たたいたり殴ったりしたぐらいで、容易に直るものではない。その人が、自らの意志によって力を改めないかぎり、他人や外部の手ではゆるがせない。それほど根強く、しっかりと身に深く具わったものである。
自分の根性を直したければ、他人の手をかりず、自分自身の努力と工夫と意欲しかないことを知るべきであろう。
※これらは、「えっ、これが仏教語?ー日常生活の中の仏教語ー宝田正道著」から引用していますが、HP掲載用文章に変更しております。