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今月のメッセージ(平成19年5月)

人々後世のこと申しけるついでに、「往生は魚食せぬ者こそすれ」と言う人有り。あるいは「魚食する者こそすれ」と言う人有り。とかく論じけるを、上人聞き給いて「魚食う者往生をせんには、鵜ぞせむずる。魚食わぬ者せんには、猿ぞせんずる。食うにもよらず、食わぬにもよらず、ただ念仏申す者往生はするとぞ、源空は知りたる」とぞ仰せられける。

『法然上人行状絵図』(国宝)巻21より

解説ある時、死後のことなどを人々が議論していました。
ある者が、
「魚を食べたりしては、往生できるはずがない。」
と言っています。
もう一人は、
「それは違う、魚をたべるものこそ、往生できるのさ。」
と言い張って、お互い譲りません。
それを聞いた法然上人(源空)は、
「魚を食べることで往生できるのであれば、鵜が往生するでしょう。逆に、魚を食べないことで往生できるのであれば、猿こそ往生するでしょう。魚を食べる、食べないということではなく、ただお念仏をとなえるものが往生するのだということを、私は存じております。」
とおっしゃいました。

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