そう、だから法然2002
開催報告
フィナーレはお十念。法然上人を味わった1000名「そう、だから法然」
浄土宗が10月26日、東京都内のよみうりホールで、第2回「オープンセミナー・そう、だから法然2002」を開催した。法然上人の教えを多くの人々に理解して欲しい、と開いているセミナーで、音と映像に演出された舞台と各界の著名人の講演が組み合わされた「法然上人を味わうひととき」として構成された。
今回は、『面影びとは法然』の著者で東京経済大学教授の石丸晶子氏、ジャーナリストの安藤優子氏、講演後文化勲章授章が決まった作家の杉本苑子氏、大本山善光寺大本願法主鷹司誓玉台下を講演者に招き、かたりすとの平野啓子氏、大本山増上寺式師会、東京教区江東組詠唱会の各会員が出演した。
竹の緑に朱の大傘、もうせんを敷いた床几(しょうぎ)と寺院の庭先をイメージした舞台で行われた講演では、石丸氏が、信仰を通じて深い絆で結ばれた式子内親王と法然上人の関係を、残された書状などから解説。安藤氏は北朝鮮拉致事件や米国同時多発テロ事件を自ら取材した中で感じた人間の非情と悲哀を語り、そして平和への願いを訴えた。また、杉本氏は、法然上人の生きた時代の世相を説き、さまざまな不安の中で生きた民衆の心の救いとなった上人の業績を高く評価、現代にもその教えが必要だと訴えた。
そして最後に、鷹司台下が、法然上人がなぜ万民救済の教えを求められたのかを、そのご生涯を解説するなかに説かれ、専修口称念仏の心を伝えられたうえで、聴衆とともにお十念をとなえられた。
各講演の合間には、平野氏の情感のこもった朗読で、式子内親王の和歌や一枚起請文、平家物語などが披露されたほか、詠唱会が講演者の登壇に際して「月影の御詠歌」や「池の水の御詠歌」を唱えるなど会場は、まさに、法然上人のみ教えに満ち満ち、約1000名の聴衆に感銘をあたえていた。









