お寺「
これからの「お寺」の話をしよう!
法然上人800年大遠忌を機にスタートする、お寺「
現代社会におけるお寺の可能性を探り、提案する事業として期待が集まる中、その前駆的活動として今年も“お寺「共生堂」ワークショップ”を実施しました。対象は、本宗教師を目指す佛教大学と大正大学の学生、そして寺庭婦人若葉研修会の参加者です。彼ら、彼女らが描くお寺の可能性とは…?
厳しい残暑を過ぎて、ようやく秋らしい気配を感じるようになった平成22年11月。佛教大学は黒谷学寮で10日、大正大学は巣鴨校舎で16日、そして若葉研修会は大本山光明寺で18日に“お寺「

それぞれ、昨年同様「お寺が何か(誰か)とコラボすると地域が元気になる」というテーマでグループ討議を行い、おススメのプランをグループごとに1つ発表。“「明るく正しく仲良く」をスローガンに坊主カフェ”“お寺に集まって修行体験付き宿泊や地域の清掃活動”“お檀家さんと協力して地域あいさつ運動”“放課後の子どもを対象に勉強や遊びの場を提供”“お寺に畑を作って収穫祭とミニライブ”“コンサートなどを通じて人のつながりを促進し、婚活の場にもなれば…”などなど。仏教や浄土宗、法然上人の教えにふれてもらうため、お寺を明るいイメージにするため、身近な社会課題に寄り添うため…色んな動機から編み出された活動はどれも素晴らしく、これを機に是非実現につなげて欲しいなぁと思うものばかりでした。

お寺「共生堂」事業はワークショップなどの貴重な情報収集を経て、来年度より本格的に普及活動を開始する予定です。
平成21年のワークショップの様子
・お寺「共生堂」事業推進委員会委員長 廣瀬卓爾さんインタビュー
調査型ワークショップとは
研修等で「対話」と「交流」の手法として注目されているワークショップを実施し、浄土宗の資源パワーとその活動モデルの所在を探査いたします。第1回は、北海道ブロック浄土宗青年会研修会(平成21年9月18日開催)で実施しました。
●“一寺院一コラボレーション”(北海道ブロック浄土宗青年会の場合)
全国で初めてお寺「共生堂」事業の調査型ワークショップを実施することもあり、事前の打ち合わせは講師も交えて綿密に行われました。
研修会の第1部は、三宅晃洋全国浄土宗青年会理事長(当時)が“第20期全国浄土宗青年会活動”と題して講演し、ご自身の体験を交えながら現代の若い僧侶に求められるものを訴えました。調査型ワークショップは第2部で実施され、まずは光成範道宗祖法然上人800年大遠忌事務局長が大遠忌事業の概要と意義について講演し、全ての事業の成果がお寺「共生堂」の資産になることを強調しました。続いて大遠忌事業総合プロデューサーの福井昌平さんが、お寺「共生堂」事業の狙いを説明し、一般社会の現状と寺院の求められる姿を交えながら、その必要性について提言しました。
「法要(行事)+αのほうが人が集まりやすいですね。では+αを考えましょう。」と中西さん
以上をことを踏まえ、ファシリテーター(司会進行役)の中西紹一さん(プラス・サーキュレーション・ジャパン代表取締役)より「お寺でどんな事が出来るだろう」というテーマと大型の白紙が与えられ、3グループに分かれて思いつくままにアイデアや事例を出し合いました。参加者は慣れない研修方式に戸惑いながらも、徐々に意見が大型紙を埋めはじめ、最後はその意見を壁に貼り出して共有しました。
中西さんからのアドバイスにより意見が積み上げられ、最後は外部の活動者・活動団体と連携して社会事業に取り組むことが、「共生堂」のスタートとして始め易い、という共通認識に至りました。
●感想(北海道ブロック浄土宗青年会より)
800年大遠忌事業を切り口として、【地域に必要な寺院】であるために行動することの実例を、ワークショップという手法により積極的に意見交換することができました。実践するためには課題は多いのですが、確実に進めていこうという気概は持つことができたのではないかと思います。ただ、もう少し時間があれば、更に深い議論ができたのではないかと、少々残念でありました。足りない部分は、今後の活動の中で話をしていこうと考えています。
中西さんの説明を聞く浄青会員 | 福井昌平さんによるお寺「共生堂」事業の説明 |
未来のお寺の姿を未来の住職達が描く
お寺でこんなことをしたら楽しい お寺がこんなだったらいいな …
お寺の可能性を探る、お寺「共生堂」事業の調査型ワークショップ。
お寺が地域と一緒に頑張れば地域が元気になる をテーマにして、本宗教師を目指す大正大学・佛教大学の学生に語り合ってもらいました。
大正大学の場合

平成21年11月11日(水)、銀杏が色づく巣鴨校舎で実施したワークショップでは、若者の宗教離れと、それによるお寺への関心の希薄化に、同世代の者として強い危機感を抱いていることがわかりました。そこで、お寺のイメージ転換が議論の中心となり、演奏会やお祭り、仏教をテーマにした映画撮影の誘致、中には“肝試しや千の風など、お墓のイメージが暗いからお墓でピクニックをしよう”“お寺で婚活をしよう”なんてアイデアもありました。
佛教大学の場合


平成21年12月1日(火)、京都らしい寒さに包まれた黒谷学寮で実施したワークショップでは、お寺が本来持っている“人が集まり交流する力”が低下している実感と、お寺の活性化には地域の子どもが欠かせないことを強調する意見が多く出ました。その中で、お寺が中心となってコミュニティを作り、みんなで楽しむ(助け合う)ことを習慣化する案や、お勤めと遊びをセットにしたピクニック、“服役中の人と僧侶が定期的に対話”“クリスマスに暇な人はお寺に集合!”なんてアイデアもありました。
どちらの学生も、単なるイベントだけではなく、お念仏の実践や教化活動との組み合わせを重視しており、 僧侶として未来のお寺の姿・可能性を考えていることが印象的でした。
お寺が元気になると地域が元気になる
お寺の可能性を探る、お寺「共生堂」事業の調査型ワークショップ。
今回は現場で活躍する布教師養成講座・寺庭婦人若葉研修会の参加者に語り合ってもらいました。
布教師養成講座の場合
平成22年2月2日、京都の厳しい底冷えの中、大本山清浄華院でのワークショップでは、「子ども・若者」との関わりかたや社会的弱者へのまなざし、「学びの場」としての寺院の重要性、また活動事例に関する情報の収集や共有の必要性が提案されました。
その中で、お寺に地域の子どもたちを集めて宗教情操教育をはじめ様々な学びを体験してもらう「子ども寺子屋」、学校に僧侶が出向いて各学年・各学期で話す機会を作ってもらい、若者の宗教意識向上への種蒔き活動、授戒会や五重相伝で将来遺族となる家族に対して手紙を書いてもらい、亡くなった時に住職が読んで渡す「極楽からの手紙」というよ
うなアイデアもありました。
既に「共生堂」活動を行っている参加者もいて、他の参加者からも数日でも活動すればお寺への期待度が変わるので、行動に移したいが事例やノウハウに関する情報に触れられる仕組みが欲しい!という要望がありました。

実例や斬新なアイデアを交わしあう参加者。発表の上手さはさすが布教師さん!
寺庭婦人若葉研修会の場合
平成22年3月26日、桜咲く京都の大本山知恩寺でのワークショップでは、親と子、お年寄りと子どもなど、子どもを中心にした活動のアイデアが多く出されたほか、妊婦さんや若いお父さんお母さん等の若い世代を意識していることが印象的でした。
その中で、お年寄りを先生にしてけん玉などの昔遊びや童謡、郷土料理を学ぶ教室など文化の継承を中心に考えたアイデア、総本山知恩院おてつぎ運動のサラナ親子教室を取り入れた活動や産婦人科医と連携して「母として、人としての宗教教育・胎教」を行うなど出産や育児を支援しようとするアイデア、若い人を対象にしたマナー講座、健康ブームとお墓参りをミックスした健康コーナー巡りのスタンプラリーなどのアイデアも出ました。
「まずはお寺に来てもらうことから!」という着眼点ではじまり、そこからゆっくり信仰を深めていただければよいという意見が多くありました。

女性として母としての視点からのアイデアがたっぷり!
お寺を思う気持ちは住職さんにも負けません







