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法然セミナー2009

開催報告

□主催:浄土宗 
□後援:朝日新聞社
□協力:浄土宗大本山増上寺、株式会社角川学芸出版、螺鈿三寶堂、
      葉祥明美術館、法然上人をたたえる会

法然上人800百年大遠忌記念事業の一環として、上人の「非暴力・ 共生(ともいき) ・万民平等救済」の心を広く一般の人々にも伝えたいと、浄土宗の主催で平成13年から毎年開いている「法然セミナー」。第9回目となった「法然セミナー2009」を11月12日、「憧憬―いのちの行く先」をテーマに開催致しました。

増上寺法要

「死が遠くなった」
「生きることの意義を見失いつつある」。
そう指摘されている今日、いつ訪れるとも知れない自らの死と、その先に続く来世について思いをめぐらせることが大切との思いから、今回の企画はスタート。関心の高さを物語るようにチケットは数日で完売、今回のテーマにふさわしい会場として選んだ大本山増上寺大殿(本堂)は、約600名の人で埋め尽くされました。 照明が落とされた中でスタートしたオープニングでは、増上寺式師会の僧侶11名により聲明(しょうみょう)が唱えられました。一般的なお経とは違う独特な節回し、堂内に響き渡る透き通った声が聴衆の心をつかみ、極楽浄土へと誘いました。

絵本作家・葉祥明氏

第1部の講演では、はじめに絵本作家・葉祥明氏による「コールマイネーム」と題したお話。氏はこの秋、浄土宗が発行した、『阿弥陀経』をモチーフとした絵本『コール マイネーム ―大丈夫、そばにいるよ』(編集協力:株式会社角川学芸出版)の作者で、制作にあたって創意工夫された点、毎日お念仏をとなえてイメージを浮き彫りにされたことなどを披露。後半は、同書をしっとりとしたやさしい口調で朗読してくださいました。

カール・ベッカー氏

続いて京都大学大学院教授のカール・ベッカー氏の登場。「科学者が証言する日本人の来世観」のタイトルで進められた講演では、臨死体験や『往生伝』などの研究結果をもとに、慈悲と愛情に溢れた光=無限のいのち、無限の光を持つ阿弥陀仏と浄土の存在を力説、死は人生の終焉、決定的な別れではなく、新しい関係性の始まりであることを訴えました。

第2部は、「いのちの行く先」を荘重な音楽を聴きながら思い描いてもらいたいと、雅楽師で法然上人をたたえる会会員の東儀秀樹氏を招いてのコンサート。氏は「越天楽幻想曲」「三ツ星」「光り降る音」など7曲を演奏、アンコールでは篳篥(ひちりき)によりバラード調の「ふるさと」を奏で、壮大で慈悲に満たされた極楽浄土の世界を彷彿とさせる音色が、最後まで聴衆を魅了しました。

パネルシアター・葉祥明 原画展

会場地下の三縁ホールでは、今回初の試みとして、パネルシアター「仏教法話」、法話「倶会一処(くえいっしょ)」を実施したほか、セミナーの模様を大スクリーンで無料同時中継。チケットを入手できなかった方々に、ライブの雰囲気をそのまま味わってもらうことができました。さらに同ホールのロビーで開催した「葉祥明 原画展」「伝統工芸螺鈿展―自然への憧憬」にも多くの方が来場され、熱心に見入っていました。

たくさんのご来場に、心より御礼を申し上げます。
「法然セミナー2010」開催については、詳細が決まり次第、お知らせいたします。
また会場でお会いできることを、心より祈念しております。

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