
12月27日、本拠をスイスに置く宗教団体ラエリアン・ムーブメントの化学者がクローン人間づくりによって女児が26日に誕生したと発表した。そして、今後さらに4人のクローン人間の誕生が予定されているとともに新たに20数人の希望者がいると。
その真偽は別として、クローン人間とは、一口で言えば、細胞核を提供した人間の“コピー人間”である。
浄土宗はこのような生命を弄ぶとも言えるクローン人間づくりは決して認めることはできない。このような行為は、人間の思いあがり以外のなにものでもなく、大いなる「いのち」そのものへの冒涜といえよう。
生命の誕生は、すべての生物に与えられた神秘なものであり、冒してはならないものである。それを人間の手によって、人間の“コピー人間”をつくるという行為は、生命の軽視をもたらすだけではなく、まさに、コピーしたい人間をいくらでも再生産するということに直結し、それはまた、人間の優劣・差別、支配・被支配につながるとともに、奴隷人間の生産という修羅道への転落を予告するものである。
浄土宗は、すでにクローン人間づくりを禁止している日本政府に、今後このような生命を弄ぶともいえる、クローン人間づくりを禁止すべく、国際機関に早急なる法規制実現の働きかけを切望する。
平成14年12月31日
浄土宗